この記事は、結婚相手(夫、妻)の浮気によって夫婦関係(夫婦生活)が破綻してしまったという方が書いてくださった体験談になります。
夫の完全なる浮気とは言わないまでも、浮気未遂事件のようなものが数年前に起こりました。
夫は浮気とは程遠いタイプの人間です。
はっきり言うと「イケテない」「ダサい」タイプの男性の代表と言ってもいいでしょう。
なので、付き合った女性は結婚した私だけです。
ですが、大学生の頃に一度だけ、かなり好意を抱いていた女性がいたようなのです。
その浮気未遂事件が起こる数年前に、押入れの奥の奥にこっそりとその女性と一緒に写った写真や、伝言があって貰っただけのメモや、ゼミが同じだからと言う理由で貰った年賀状などが丁寧に保管されていたのを見つけていました。
その時は「淡い初恋かな?」と内心馬鹿にしたような気持ちでいました。
それなのに、数年後、その女性と再会し、その淡い恋心に再び火が着いてしまったようなのでした。
相手の女性も結婚していて、その女性がなかなか妊娠が出来なくて、本人も凄く悩んでいたようですが、その事で夫婦関係がかなりギクシャクし、悩んでいるといった状態だったようです。
その悩みを聞いている内に、「俺が何とかしたい」とでも思ったのでしょうか?
頻繁に連絡を取り合っては、会社帰りに度々会っていたのです。
そんな「イケテない」「ダサい」タイプの男性の主人がそんな浮き足立つ生活になれば、女性である私は直ぐに気が付きました。
休みの日も、常に携帯を肌身離さず身につけて、子供と遊んでいる時も、メールが来ていないかどうか頻繁にチェックしているのです。
それにほとんど決まった時間に帰って来ていたのが、週に1、2回、かなり遅くに帰るようになったのです。
直ぐに問い質しましたが、最初ははぐらかしていましたが、私の方がそこら辺は巧妙なので、簡単に白状しました。
完全浮気というわけではなかったようですが、精神的には浮気と同じと思いました。
でも、実態として浮気とは言えないので責め切る事は出来ませんでしたが、私の中で主人に対する気持ちは大きく変わりました。
それまでは「私だけを好きな人」「絶対に私を裏切らない人」という絶大なる信頼を持っていたのです。
イケテなくても、ダサくても、その誠実な部分があるからこそ、主人を認めていたのです。
ですから、その浮気未遂事件によって、私の主人に対する思いの根本的な部分が揺るがされてしまったのです。
それ以来、その事は話題にも登りませんし、その事で喧嘩にもなりません。
でも、それまでの温かいお風呂の中のような安心感はいっさい無くなってしまいました。鈍感な主人は気付いていないと思いますが、私の気持ちが元に戻る事は一生無いと思います。
[京都府 30代 女性]