この記事は、結婚相手(夫、妻)の浮気によって夫婦関係(夫婦生活)が破綻してしまったという方が書いてくださった体験談になります。
娘が夫の浮気に気づいたのが破綻への序章でした。
娘に言われ、夫と浮気相手が出会ったSNSに登録し、関係を確認しました。
夫に限ってそんな事はないと想いながら伝言板等のやり取りを読み進めました。黒に近いグレーな関係だと感じましたが、やはり浮気をしていると認めたくない気持ちの方が大きかったです。
でも、浮気をしていないかもしれないと微かな望みもあり、本人に確認するのは決定的な確証を得るまで出来ないと思いました。
信じたい気持ちと、信じきれない気持ちの間で揺れながら、あくまでも主人の前ではいつも通り振る舞いながら1週間後に探偵事務所へと向かいました。2日後に主人の出張が控えていたのが探偵に頼む事に繋がりました。
この先、主人の出張の度に本当に出張なのかと疑う事に耐えられないと思いました。
結果は黒で、出張ではありませんでした。
翌日夜に主人が帰宅し、浮気を認めてからの生活は激変しました。
主人は家に帰ってこなくなりました。
私としては子供もいるので離婚をせず、浮気相手と別れてくれればやり直そうと思っていました。
一時の気の迷いだと自分に言い聞かせていました。勿論、裏切られた悲しみや虚しさ等、様々な感情が渦巻いていました。
ですが私の親が離婚しているせいもあり、子供から父親を奪うような事だけはしたくありませんでした。
自分が我慢さえすれば丸く収まると信じていました。
ですが、主人の携帯に連絡をしても出てもらえず、まともに話し合いすら出来ませんでした。
そんな状態が1カ月経つと、辛さや悲しさ虚しさという感情の中に、憎しみが混ざってきました。
結婚して20年、様々な事を乗り越え共に過ごしてきたのにも関わらず、ポッと出てきた若い娘に本気になっている事が、この20年を否定された気がしました。
もう無理だと分かっていても、離婚を躊躇している自分に対して情けないと思う反面、20年という時の中で育まれた情が邪魔をして離婚に踏み切れない。
逆に、20年も一緒にいる私より、浮気相手を選ぶなんて考えられないと思う一方で、若い子の方が良いよねと思う自分もいました。
自分のどこが悪かったのかと悩み、悩んでは腹が立つ日々。
それでも主人を心の底から憎いとは思えませんでした。
このままではいけないと思うのに1カ月も時を要しました。
その間、家にお金を入れる事もしてくれませんでした。
幸い私が仕事をしていたので、生活に困る事はありませんでしたが、夫婦とは言えない状態です。
子供も高校生・中学生・小学生で、上の二人はもう状況を把握しています。
子供の気持ちを確認すると”あんな奴、親じゃない。要らない。”という返答が帰ってきました。
私が子供の時に父親に対して抱いた感情と同じだった事が、悲しかったのですが、逆に離婚を決意させてくれました。
帰ってこない、連絡も取れないため、主人の親に連絡をして話し合いの場を設けてもらいました。
夫には1カ月半振りに会ったのですが、何の謝罪もなく、悪いとも思っていない感じでした。
正直この期に及んで迷いがあったのですが、主人の態度を見て迷いは飛んでいきました。
貰えるものは貰って別れようと思えました。
主人の親は私の味方になってくれたので、その場で慰謝料・養育費等の話をして、離婚届にサインをして私の20年の結婚生活はあっけなく終焉を迎えましたが、この約2カ月が馬鹿らしく思え、もっと早く別れれば良かったと思えました。
離婚したことに後悔はありません。
[愛知県 30代 女性]