きっこさんの問題ツイート
「安倍首相の旗振りで2013年に設立された官民ファンド「農林漁業成長産業化支援機構」が相次ぐ投資の失敗で92億円もの赤字を出したのにも関わらず同機構の役員に1400~2000万円の満額報酬が支払われていたことが分かった。国民の財産を目減りさせても満額報酬が得られる制度に疑問の声が上がっている」
— きっこ (@kikko_no_blog) June 17, 2019
国民から巻きあげた税金でギャンブルをやって、92億円もの損失を出しても年間2000万円もの満額報酬がもらえるなんて、さすがは「安倍晋三がお友だちを優遇するために導入した官民ファンド」ですね。あたしたち庶民は老後の2000万円のために絶望してるのに。
— きっこ (@kikko_no_blog) June 17, 2019
きっこさんのツイートはデマ?
「シロアリ退治」を強調していた野田佳彦が作ったのが、この官民ファンド。農水省系は、古くは住専問題、現代だと農林中金とか官民ファンドとか、この金融との相性が悪い役所だと思う。 https://t.co/wxIkPEJNgn
— 斉藤久典 (@saitohisanori) June 25, 2019
野田佳彦政権が「日本再生戦略」という報告書のとりまとめを急いでいる。その中には、各紙も突っ込んでいない重要なポイントあるという。それは各省庁の「官民ファンド」だ。
財務省と経済産業省が設立した産業革新機構をはじめ、国土交通省が主導した不動産市場安定化ファンド、農林水産省が今秋設立を目指している農林漁業成長産業化支援機構など、いまや霞が関では各省自前のファンドづくりが大流行になっている。
きっこさんだけじゃない。左派論客たちの反応
【2千万円】日米FTA交渉で密約疑惑が強まる中、官民ファンドの「農林漁業成長産業化支援機構」は投資に失敗し、92億円の赤字を出したが、2000万円の役員報酬は満額で払われていた。なるほど、こういう人たちは投資に失敗しても2千
万円で年金で生きていけるんだ。https://t.co/S9iRAhK1dI— 金子勝 (@masaru_kaneko) June 18, 2019
こういうことばっかり。
— 室井佑月 (@YuzukiMuroi) June 17, 2019
https://twitter.com/nogutiya/status/1140601262724935681
きっこさんのツイートに対する私の感想
確かに農水省のファンド自体が立ち上がったのは安倍政権発足後なので、安倍政権を全擁護する気はありません。
ただ、きっこさんのツイートの「安倍晋三がお友だちを優遇するために導入した官民ファンド」というのはウソと言っていいんじゃないでしょうかね。
導入したのは、安倍政権ではないので。
↑で引用したNEWSポストセブンの記事が2012年7月24日となっています。
このころは当然、民主党野田政権であり安倍さんは全く関係ありません。
なので安倍さんには、野田政権時のプロジェクトを引き継いだこと、そして止めなかった責任というのはあるかもしれません。
あともし、野田政権時の計画より大きな変更(規模を大きくするなど)をしていたとしたら、その責任も追求されて然るべきだと思います。
こうした責任の度合いをどれぐらいに見積もるかは意見が分かれるところでしょうが、まあ毎日新聞の記事(↓)も含め「アベノミクスの看板プロジェクト」や「安倍が旗振り」や「安倍の肝いり」などという表現は、かなり大げさに感じますね。
「官民ファンド」が行き詰まっている。安倍政権の経済政策、アベノミクスの看板プロジェクトとして相次ぎ設立されたものだ。
きっこさん始め左派論客たちのツイートを見ていると、この案件が民主党政権に返ってくるとは微塵も思っていなさそうです。
なので場合によってはまた、ブーメランとして批判される展開になるかもしれませんね。