シュナムルさんのツイッターでの発言
トロッコ問題は「殺す」と「殺す」しか選択肢がないけど、現実の政策論題では「殺さない」選択肢が常にあり得て、それを見付け出すために知恵を絞るのが政策決定者の使命だったりするので。トロッコ問題じたいは現実に役に立たないばかりか、逆に視野を狭めて非倫理的な選択に誘導する悪問なんだけど
— シュナムル (@chounamoul) September 29, 2019
ただ、トロッコ問題を提示された生徒たちが自分で考えて、「いや、この条件はおかしい、こんな二択は拒否すべきではないか」と与えられた問題の設定そのものを疑ってその外に足を踏み出せる思考を身につけられるよう指導するなら、そういう授業には意味があると思う。
— シュナムル (@chounamoul) September 29, 2019
所与とされた条件を疑い、「そんな選択肢自体がおかしいだろ」と拒否できる発想はとても大事。権力というのは往々にして、不当で不利な選択肢だけ提示して選ばせ、「あなたの意思で選んだのだから文句はないですよね」と嘯いたりするものだから。「増税やめますか?社会保障諦めますか?」とかね
— シュナムル (@chounamoul) September 29, 2019
「消費増税拒否か社会保障維持か」なんてまさに「殺すか、それとも殺すか」のトロッコ問題でさ。僕らはその不当な二択を選ばされた結果明後日から増税を迎えるわけだけど、実際にはその設定の外側に「米国から武器爆買いやめろ」とか「法人税上げろ」「累進課税率上げろ」とか、色んな選択肢があった。
— シュナムル (@chounamoul) September 29, 2019
シュナムルさんに対する「拡散された」反応
現実にそのような問題に直面した時、同じようにこの条件はおかしいとしてその問題を拒否するのでしょうか。https://t.co/7PExWTkj9W https://t.co/wwO4wco925
— 白 (@albus255) September 29, 2019
何でトロッコ問題から政治の話に変わってんの?
そうだな、トロッコと税を同じに見るとしたら「税金を払わない」という選択肢を選ぶだろうね。
少なくともこれに賛同している人達は。https://t.co/ZTgxNZ1CtS— Devon👓 (@loosebecomefree) September 29, 2019
トロッコ問題って「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」っていうのが議題の思考実験なのに、助けることができるって選択肢だしたらトロッコ問題じゃな.. https://t.co/M5r71irho6
「シュナムル氏、トロッコ問題の欠点を指摘する」https://t.co/4SGtg8w6JS にコメントしました。
— オタクモドキと化したぜるたん (@the_no_plan) September 29, 2019
シュナムルトロッコ問題(トロッコ問題とは別。はてなトリアージ問題とは同一)、「政府などの他人は、とにかくわれわれからあらゆる不満が出ないようにやれ。『われわれではない奴』を絞れば良いではないか」でしかない
— 紙魚 (@silver_fishes) September 29, 2019
一昔前の少年漫画の主人公みたいな事言うてるやん https://t.co/WAHOhdubCs
「シュナムル氏、トロッコ問題の欠点を指摘する」https://t.co/cknJXTgvsO にコメントしました。
— 調整豆乳 (@10new3) September 30, 2019
シュナムルさんのツイートに対する私の感想
「そもそもトロッコ問題って何?」という話ですが、こんな感じですね↓
線路を走っていたトロッコの制御が不能になった。このままでは前方で作業中だった5人が猛スピードのトロッコに避ける間もなく轢き殺されてしまう。
この時たまたまA氏は線路の分岐器のすぐ側にいた。A氏がトロッコの進路を切り替えれば5人は確実に助かる。
しかしその別路線でもB氏が1人で作業しており、5人の代わりにB氏がトロッコに轢かれて確実に死ぬ。
A氏はトロッコを別路線に引き込むべきか?
トロッコ問題自体は、思考実験として昔から存在しています。
ただ日本で広く知れ渡ったのは、おそらくハーバード大学マイケル・サンデル教授の「白熱教室」きっかけでしょうね。2010年くらい?
で。
シュナムルさんは「トロッコ問題じたいは現実に役に立たない。なぜなら、現実的には常に『殺さない』という選択肢があるから」とおっしゃっているのですが、ホントに「殺さない」みたいな理想的な選択肢って常にあるんですかね?
シュナムルさんは「知恵を絞る」とおっしゃっていますが、知恵を絞るような時間がないときはどうするのでしょう?
まあそう考えると、トロッコ問題のような状態は、現実的には全然あり得るように思いますね。
そしてもしそのような問題に直面してしまったとき、シュナムルさんのような方は問題自体から逃げてしまうようにも感じました。
色々とそれっぽい言い訳はするでしょうが。あ、いや。もちろん実際はどうなるか分かりませんよ。あくまで想像です。
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